NASAから無重力レポートが届いたぞ(最後にクイズつき)
札幌の森先生がNASAで無重力を体験。
では森先生の無重力の授業です。
Q:重力と引力はちがうのですか。
A:重さを持っているものは何でも,いつもお互いに引き合っています。
    この力を「万有引力(ばんゆういんりょく)」といい,例えば今机の上にあるえんぴつと消しゴムも   実はお互いに引き合っているのです。この力を『引力』といいます。
    またこの力は質量が大きいほど大きくなります。
    手に持ったリンゴから手を離すとリンゴが落下するのは,地球とリンゴがお互いに引き合った結果,地球の方がリンゴよりも遙かに質量が大きいので引っ張る力は断然地球の方が大きいわけですから,結果的に    地球がリンゴを一方的に引きつけているように見えるのです。実際はリンゴも地球を引っ張っているのです。このように,地球上において地球がものを引きつける力を特に『重力』と呼びます。

Q:無重力ってどうしておきるのですか。
A:無重力状態になるには,上で書いた「引力」が釣り合う必要があります。
    例えば質量の等しい二つの物体間にはたらく引力が釣り合うのは
    二つの物体からの距離がちょうど等しい位置です。
    宇宙空間における無重力というのは,宇宙に存在する無数の星一つ一つの引力と地球の引力が釣り合った点でおこります。
Q:重力がない宇宙に長時間滞在していても、身体には影響がないのですか
A:いろいろとあります。
    例えば宇宙には宇宙線といわれる放射線が存在しています。
    これは地球上にいるときには大気の層に遮断されて地上には届かないものです。
    この宇宙線を浴び続けると決して身体に悪影響がないとはいえません。
    もっと身近な例では筋力の低下があります。
    わかりやすく例を挙げると,地球上ではダンベルで筋力トレーニングができますが宇宙に行くとダンベルは重くないので筋力は地球上にいるときに比べてごくわずかしか使わずに持ち上げることができます。
 このように重力がある地球上では重力に逆らって仕事をするときには筋力を使います
が,宇宙では重力に逆らって運動するための筋力は使わないので長期間宇宙に滞在すると筋力が低下してしまいます。
Q:地上にいて無重力のような体験はできますか。できる
  としたらどういう場所でですか。
A:残念ながら純粋な無重力体験はできませんが,重力が通常の
    百分の一〜百万分の一程度の『微小重力』体験をすることができます。
    地上で微小重力状態をおこすには自由落下をすればいいのです。
    実験施設としては落下塔と航空機があります。

 落下塔では縦に長いチューブの中でカプセルを落下させると,落下中のカプセルの中は微小重力状態になります。
    航空機を利用する場合は空高く飛んでいる航空機が突然エンジンを停止してしまえば,航空機の中は微小重力状態になります。
    実際は空気抵抗というものがあるので,エンジンを停止はせずにそれに逆らうだけの出力を維持します。
    皆さんの身の回りでもちょっとした段差を飛び降りているとき,バンジージャンプをしているときは空気抵抗はありますが,微小重力の疑似体験だと考えていいのです。

Q:先生が無重力実験を体験した時、どんな気持ちでしたか。
A:とても楽しかったです。
    空中でくるくる回ったりして遊ぶことができました。
    ただし慣れていないとひどい乗り物酔いの状態になってしまうのが大変でした。

Q:無重力の宇宙空間では、地球にないものができるときいたのですが、例えばどんな物ができるのですか。
A:重力のない場所では物の重い・軽いの区別がありません。
    ですから,地上ではどうしても分離してしまう複数の材料を混ぜ合わせて固めることによって,これまでは考えられなかった金属材料や半導体関連のものができる可能性があるといわれています。

Q:普通の人が宇宙旅行がきるようになると思いますか。
  また、それはいつ頃ですか。
A:去年ニュースになりましたが,アメリカ人男性が$,日本円で約円で宇宙旅行をする予定でした。
    残念ながら実現はしませんでしたが,すでにお金さえかければ宇宙旅行も不可能ではない時代になりました。
ここでクイ―ズ
森先生のインタビューの最後ののところ。普通の人が宇宙旅行をするとき、だいたい、いくらぐらいかかる予定だったのでしょう。
2500万円  2億5000万円  25億円  250億円  25円

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